インテリア
収納家具を買ったのに片づかない。服の収納をラクにする5つの工夫

チェストとハンガーラックを買えば、服がすっきり片づく。私もそう思っていました。
ところが実際は、畳んでチェストにしまうのが面倒。ハンガーに服をセットするのも面倒で、ラックに直接掛けるようになり、気づけば服が山積みに……。
こんにちは。Fan and Rico株式会社の佐々木です。インテリアデコレーターの資格を持ち、家具の企画・販売に15年以上携わってきました。
家具に関わる仕事をしていても、自宅ではこんな失敗があります。この経験から感じたのは、収納場所を用意することと、毎日そこに戻せることは、別に考える必要があるということです。
収納は容量や見た目だけでなく、自分が無理なくしまえる仕組みまで考えることが大切。目指したいのは、できるだけ「1アクションで片づく収納」です。すべてを一つの動作にするのは難しくても、畳む、掛け直す、置き場所を探すといった手間は減らせます。
今回は、服の収納をラクにする5つの工夫をご紹介します。
掲載画像は、実体験や収納の工夫を伝えるためにAIで生成したイメージです。実際の自宅や販売商品を撮影したものではありません。
1.大きなものから小さなものへ、収納を見直す

まずは家具の配置から。引き出しを開ける場所と、自分が動く場所を確保します。
最初に確認したいのは、家具の配置です。服を脱ぐ場所と収納場所が離れていたり、チェストの前に物があって引き出しを開けにくかったりしませんか?
家具の配置、服の分類、小物の整理という順番で、大きなものから小さなものを整理していくと、使いにくさを見つけやすくなります。
まずは、いつもの場所で服を脱いでから収納するまでの動きを想像してみましょう。遠回りしたり、物をどかしたりする必要があるなら、その手間を減らすことから始めてみてください。
インテリアデコレーターとして確認したいのは、部屋の入口から見たまとまりと、実際に使うときの動きの両方です。見た目が整っていても、毎回しまいにくい配置では、片づいた状態を保ちにくくなります。
2.洗濯物は、ハンガーで干してそのまま収納する

干すときとしまうときでハンガーを共用すれば、掛け直す手間を減らせます。
「ハンガーにセットするのが面倒」という場合は、洗濯後の流れを見直してみましょう。
ハンガー干しに適した服なら、干す段階から収納にも使えるハンガーを選び、十分に乾いたら、ハンガーごとラックへ移す方法があります。取り込んでから畳み、着るときに広げる工程も減らせます。
ただし、型崩れしやすいニットなどは、洗濯表示に合わせた干し方を。服の素材や重さに合うハンガーを選び、すべてを同じ方法にそろえようとしないことも大切です。
空のハンガーをラックの端に数本まとめておくと、洗濯時や着替えの際にも探さずに済みます。
3.チェストには「畳まなくてもいい服」を決める

きっちり畳むより、種類ごとに迷わず戻せることを優先しても大丈夫です。
チェストの中まで、いつもお店のように整っている必要はありません。
下着や靴下、シワが気にならない部屋着などは、細かく畳まず、種類ごとに分けて入れる方法もあります。**「シワを避けたい服は掛ける。それ以外は、分けて入れる」**など、自分に合うルールを決めてみてください。
引き出しの中に仕切りやボックスを入れれば、入れる場所も迷いにくくなります。ただし、詰め込みすぎると探しにくくなるので、中身を見渡せる量にとどめましょう。
扉や引き出しを閉じれば中が見えなくなるのは、チェストのよいところ。手間を減らした収納と、部屋から見たすっきりした印象を両立できます。
4.一度着た服には、一時置きの場所をつくる

「あとでしまう服」にも居場所を。カゴ一つなど、置ける量を決めておきます。
「一度着たけれど、まだ洗わない服」も、置き場所に迷いがちです。行き先が決まっていないと、椅子の背もたれやチェストの天板、ラックのバーが一時置き場になってしまいます。
そこで、フックに掛ける、カゴに入れるなど、簡単に戻せる定位置をつくってみましょう。服を脱ぐ場所の近くにあると、戻す動作も短くできます。
大切なのは、一時置き場を増やしすぎないこと。「カゴは一つまで」「いっぱいになったら洗うものと戻すものに分ける」など、量の上限と見直すタイミングも決めておきます。
汗や湿気のある服は、すぐに重ねず、風を通してから。洗濯が必要な服とは分けておきましょう。
5.見える収納は、余白を残して美しく

ハンガーをそろえ、出し入れできる余白を残すと、見える収納も整います。
ハンガーラックは、服を掛けすぎると出し入れしにくくなります。押し込まなければ戻せない状態では、「とりあえず上に置こう」となりやすいものです。
まずは収納量を7〜8割程度に抑えることを目安に、服同士を動かせる余裕を残しましょう。数字にこだわるより、片手でハンガーを取り出し、無理なく戻せるかを確かめてみてください。
見える収納を美しく整えるなら、ハンガーの色や形をそろえるのも一つの方法です。服を色の近いもの同士で並べると、視線が散らばりにくくなります。ただし、続けるのが負担なら、並べ方まで細かく決めなくても大丈夫です。
それでも収まらないときは、収納家具を買い足す前に、着ていない服を見直す機会に。まだ使えるものは売却や譲渡、傷みが大きいものは処分も検討してみてください。使いにくい収納家具自体を見直す場合も、まずは残す服と必要な収納量を決めてから考えましょう。
片づけやすく、美しく収納するために大切なのは、毎日頑張らなくても戻せることです。
私のように、収納家具を買ったのに服が山積みになってしまう場合も、しまい方が自分の習慣に合っていないのかもしれません。
まずは「ハンガーで干して、そのまま収納する」「一時置きの場所をつくる」など、取り入れやすい工夫を一つから。家具を増やす前に、今ある収納を使いやすくする方法を考えてみませんか。
家具の置き場所やサイズを見直す方は、ネットで家具を買う前に。サイズ選びで失敗しない5つの確認ポイントも参考にしてください。
お手放しを検討中の家具については、リユース・出張査定をご覧ください。
